高強度・高速化対応型防護柵の開発

平成10年11月の防護柵設置基準では、変化する道路交通環境に対応し、それまで構造諸元等を規定する方式から、防護柵の有すべき性能を規定する方式へと改訂されました。また、このときの改訂では、それまでの4種別(A,B,C,S)から強度の高いS種の分化・拡充を行い7種別(A,B,C,SC,SB,SA,SS)となりました。
鋼製防護柵協会では、平成10年の改訂以前の平成2年度から建設省土木研究所(現国交省国土技術政策総合研究所)と日本道路公団(現NEXCO)との共同研究に取り組み、高強度・高速化に対応した防護柵の構造検討を実施しました。
この共同研究の成果は、平成10年の基準改定に多く反映され、現在の“車両用防護柵標準仕様・同解説(H16.3:(社)日本道路協会)”に記載され、現道の道路交通安全に貢献しています。